Webディレクターの能力を可視化する!業界初の試み『ディレクション検定』発表会見のスピーチ・ダイジェスト

2019年9月9日、ライブ配信にて実施した『ディレクション検定』発表会見のスピーチ内容を、ダイジェストにまとめたテキスト形式でお届けします(※イメージ写真と合わせてお楽しみください)。

みなさん、こんにちは。株式会社エンタミナの田口です。
本日は、たくさんの方にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

私は20年以上に渡り、Webディレクターとして様々なプロジェクトに関わってきました。多様化するウェブ業界では幾重もの技術革新がなされ、あらゆることが変化してきましたが、ずっと変わらないことがあります。

それは「Webディレクターの特性や能力を把握する仕組みが存在しない」ということ。

例えば、ここに3人のWebディレクターがいたとして、その能力特性の違いを比較できる仕組みが存在しません。

もちろん、経験年数や実績は経験値を知る目安になります。関わってきたプロジェクトもカタチある実績です。しかし、その実績はあくまで「結果としてでき上がった成果物」でしかありません。

Webディレクターの能力は、成果物に至るまでのプロセスに働くもの。

例えば、納期までスケジュールがギリギリの中、様々な手を尽くしたWebディレクターもいれば、納期に間に合わせられなかったWebディレクターもいる。クライアントの要望を様々な角度から引き出して、能動的にアイデアを発想したWebディレクターもいれば、受け身姿勢で言われたことだけを単純作業しただけのWebディレクターもいる。経験年数や「このサイトを手掛けました」という成果物の実績だけでは、その「働きの成果」を把握することも、適正に評価することもできないのが現状です。

Webディレクターが持つ「ディレクション能力」を把握できる仕組み、それぞれの特性や能力レベルを可視化する仕組みが必要であると、私たちは考えます。

それが、本日発表する『ディレクション検定』です。

世の中には様々な検定があります。『ディレクション検定』は他の検定と何が違うのか。まずは、そこから解説します。

ディレクション検定』は合否の判定をしません。行うのは「Webディレクターの能力を測定して可視化」すること。

自身の能力を把握するということは、いわば「強みと弱み」を知ること。それぞれの特性(強み/弱み)を具体的に把握できます。それは「成長課題の発見」に役立ちます。

また、『ディレクション検定』はWebディレクターを雇用する企業の採用や人事にもお役立ていただけます

そもそも、Webディレクターの能力を把握できているのか。
そもそも、Webディレクターの評価は適正に行われているのか。
そもそも、Webディレクターの評価基準はあるのか。

Webディレクターを雇用する企業はたくさんありますが、このような課題を抱える企業は多く、全国各地の採用担当者さんや人事担当者さんから、よく相談を受けます。

ディレクション検定』は、これらの課題を解決するための仕組みです。Webディレクターの能力を多角的に測定して可視化することで、それぞれの特性を把握し、適正評価のための判断材料を得ることができます。

例えば、Webディレクターの採用シーン。履歴書や経歴書だけでは判断しにくい状況に『ディレクション検定』を導入することで、個々の特性や能力レベルを把握することができます。これにより採用後のアンマッチを未然に防ぐことにも役立つでしょう。

また、何かと悩ましいWebディレクターの人事に『ディレクション検定』を導入することで、社員ひとりひとりを適正評価するための「評価基準」を持つことができます。結果、効率的かつ効果的な業務アサインを行うことにも役立つでしょう。

ディレクション検定』は、Webディレクターと、Webディレクターを雇用する企業とのマッチングの向上、そして、よりよい関係を育むことに寄与すると考えます。

では具体的に、Webディレクターの能力を「どのように測定して、どう可視化するのか」という点について解説します。

まず『ディレクション検定』では、Webディレクターの持つ「ディレクション能力」を、3つの観点で測定します。

ひとつ目は、プロジェクトマネジメントのスキル。

クライアントへのヒアリングを通じて要件を整理し、企画や設計を経て制作及び検証に至る一連のプロジェクトの進行管理における能力を「段取力」「調整力」「推進力」の能力値で表します。

二つ目は、サイトプランニングのスキル。

ウェブサイトの企画及び設計立案における能力を「発想力」「構成力」「表現力」の能力値で表します。

三つ目は、コミュニケーションのスキル。

Webディレクターが担うディレクション業務は、主にクライアントやクリエイターとの「やり取り=コミュニケーション」が中心となります。その能力を「洞察力」「提案力」「折衝力」の能力値で表します。

ディレクション検定』のスキルマップは、受検者本人の自己評価と試験結果、また社内平均との比較も行えます。

Webディレクターの持つ「ディレクション能力」を測るための試験問題は、マークシートにチェックして回答する択一式ではありません。

そもそも、ケースバイケースなディレクション業務は「毎回これをやれば大丈夫」というような択一的な方法論は存在しません。求められるのは、ケースバイケースな状況の中で課題を見いだし、解決に向けた一手を示すこと。

こちらが試験問題のサンプルです。

ディレクション検定の試験問題のサンプル①

ディレクション検定の試験問題のサンプル②

ディレクション検定の試験問題のサンプル③

実際の現場を想定した各設問は、Webディレクターの現場におけるパフォーマンス(思考プロセスや行動プロセス)を汲み取る内容になっています。また、回答方式も文章で答える「記述式」、喋りで答える「口述式」、図に表して答える「描画式」など複数の形式を取り入れている点も特徴です。

それぞれの回答結果をもとに導き出した測定結果を、スキルマップの各能力値に5段階評価で表して「ディレクション能力」を可視化します。

『ディレクション検定』に関するお問合わせは、公式サイトのオンラインフォームからお気軽にご連絡ください。

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