WebディレクターとWebデザイナーの間ですれ違いが生じる。割とよくあることではないでしょうか。
今日は、会社で実際に自分が体験したすれ違いの原因について、Webデザイナーの立場でお話ししようと思います。
まず、私の会社はあらすじ・私のお仕事(会社編)などを見ていただくと多少わかりやすいのではないかと思いますが、Webディレクターのポジションにいるスタッフの多くは、制作の経験がありません。しかしみなさんセミナーへ行ったり、自分で勉強したり、『売れるECサイトのいろは(この書き方では若干胡散臭いですが)』みたいなものは持っていますし、なにより商品知識があります。実作業をする私からしてみると、Web制作会社で言うところの『クライアントさん』が常に一緒にいて作業をする感覚かもしれません。
しかし、Web制作の際にデザイナー(コーダーも然り)が望むことのひとつとして、田口真行さんのお言葉をお借りするならば『画面サイズ感』を、Webディレクターには持っていてほしいということがあります。
デザインもレイアウトもおまかせしますというWebディレクター(主に企画の説明と指示だけで、実作業はクリエイターに任せるという意)は、さほど問題がありません。制作の際、情報が不足している部分は、こちらから提案しつつ話し合いの場を設けることで、作業はスムーズに進みます。
ただ、中には文字のサイズ、行間、改行の位置、細かいレイアウトの指示をする方もいるため、ここですれ違いが生じます。

例えば画像と画像の空間をあけてほしいという指示を出す場合、もし私が指示を出すのであれば「○ピクセル」とか「文字2行分」とか言うと思いますが、「3センチあけて」という指示が来ることがあります。おそらく頭の中は左の写真のような感じです。
不思議なことに、バナー制作の場合、もちろん周りにあるバナーを見て算出してはいるのでしょうが、「○ピクセル×○ピクセル」という的確な指示がきます。
長く制作に携わってきた自分は、その感覚が身につき、モニタを見たときの画面サイズ感というものを無意識に考えていますが、そうでない場合、空間を測る(指示する)というのは、もしかしたら少し難しいのかもしれません。
もちろん、私の会社のWebディレクターが悪いというわけではありません。それを理解して欲しいのであれば、勉強会をひらくなりこちらから歩みよる必要があります。
「こんな些細なこと汲んでやれよ」というご意見はごもっともですが、「今日中!」という依頼が夕方になって大量に発生した場合、若干イラッとしてしまう自分がいるのも事実です。また、そのイラッが相手に伝わってしまったら、『イラッとスパイラル』の完成です。その現場で楽しく作業を出来るひとなどいないでしょう。
私の会社の場合、何が問題かというと、責任の所在です。
明確な制作責任者が不在で、作業完了しチェックする際の「OK」ポイントが非常に曖昧なのです。
それ故、一度OKが出たものに対する修正作業が発生することも多々あります。
その他にも様々なすれ違いはありますが、私の会社でよくある例をご紹介させていただきます。
- 誰から教わったのかわからないが、新人Webディレクターが複数カラムのレイアウトに「第一カラム」「第二カラム」とあまり聞いたことのない不思議な名称を使っている。わからないでも無いのですが、「一番重要な部分が第一カラム?」「それとも見た目で左から第一カラム?」という若干の戸惑い。
- 「この小さいバナーにそんなにたくさんの文を入れろというのですか?」というほど大量の文字列。しかもその指示が「商品画像も見えるように配置してください」だった時の困惑。
- 根拠のない16進数での色指定に対する絶望。
現在この辺の問題を打開すべく業務改善を行っておりますが、長く曖昧にしてきた部分に、本来あるべき理想的なルール作りをするというのは思いのほか困難です。
WebディレクターとWebデザイナー、コーダー、プログラマーとの間で生じる感覚の違いは十分起こりうることだと思うので、是非早期に話し合い解決したいものです。
さて、こんなことを書いてしまって、まるで私が会社の悪口を影でこそこそ言っているかのようなのでフォローもしておきたいと思います。
このすれ違いの原因を作ったのは、間違いなく私です。スタッフが少ない頃から在籍する私が、これらの問題点を解決せずにここまで来てしまったからです。制作側の人数も少し増えた現在、円滑に作業を進めるためにも「誰にでもわかる明確な指示出し」は必要不可欠です。今更ですが、ごめんなさい。


