2009年11月のアーカイブ

第五幕:自分の居場所はどこですか?

2009年11月29日

『第二幕:チャリンチャリンしてますか?』で時給計算にした結果「自分の得手不得手を知ることが出来た」というお話しをさせていただきましたが、私は、他のクリエイターさんが、同じ作業にどれくらいの工数がかかるのかを聞き、自分の苦手分野がどこなのかを把握しました。

苦手分野が自分でわからなくてどうするって感じなのですが、独学でやってきた私には、他の人の工程や工数が全く想像出来なかったので、その道のプロに聞くことで自分のレベルを計りました。
細かく言うと、そもそもクオリティに多少差があるだろう、とかつっこみ所はあるのですが。
自分の周りのクリエイターさんとじっくりお話しをしてみると良いかもしれません。
意外と相手も「そこ気になってた」ということもあります。

ここで、苦手な部分を克服するため努力することも出来ますし、得意な部分をさらに伸ばして極めることだって出来ます。

私は考えて、考えて、考えて、最終的に、苦手な部分は人に投げ、得意な部分をさらに伸ばすのではなく、自分のスキルを全体的に、少しずつでも底上げすることに決めました。
せっかく広く浅くいろいろやってきたので、なんかもったいないという、いらぬ精神を発揮してしまいました。

「苦手な部分を人に投げ」というのは、自分が頼りにしているクリエイターさんの身体が空いていることが前提なので、私の場合、万が一断られた時はその作業を自分でやらなければならないわけです。「誰でもいいからその時、空いている人にお願いできる」くらい、たくさんの知り合いがいれば良いのですが、自分の求めるようなクリエイターさんに巡り会えることなど、そんなにありません。どんなにスキルが高くて生み出す作品が素晴らしいと思えても、それは意外と二の次で、なにより大事なのはコミュニケーションが取れることだと思っています。お話し上手、聞き上手ということではなくて、「気が合う」ことが重要という、まるで友達を探しているかのようなポイントに重きをおいていたりします。

ですので、自分が考えるような素敵なクリエイターさんと出会うということは「この人と結婚する!」くらいの勢いで、私にとっては運命的なものなので、滅多なことでは出会えません。
・・・気持ちが悪いですか?そうですか。私もそう思います。でも事実なのです。
素晴らしいクリエイターさんは、ゲームで言う所のレアモンスター的存在で、エンカウントすらなかなかしないのです。

別に自分の周りにいるWeb関係者のみなさんが、へぼへぼクリエイターと言っているわけではもちろんありません。お仕事をイレギュラーに依頼しても問題なく納品してくれる。しかも結構無理なお願いも聞いていただけるという条件が、かなり高いハードルとなります。困ったことに・・・

さて、そんな素敵なクリエイターさん達と一緒にお仕事が出来ている強運の持ち主である私ですが、問題があるとすれば、基本的にはひとりで作業をして、どうしても自分ひとりでは無理だと思った時だけ依頼するので、定期的にお仕事を渡せるわけでは無いということですが、みなさん、私が依頼しなくても食べていけている優秀な方達なので、本当に助かっています。
なんならたまに「ここどうすればいい?」と軽い感じで問いかけて、無料でご教授していただくこともあります。
ひどいですね、本当に。

また、最近のWeb業界は、ディレクター、プログラマー、デザイナー、コーダーなど、それぞれ非常に高いスキルを持ったプロフェッショナルがたくさんいらっしゃるので、同じくらいクオリティの高いものを作ろうと思ったら『自分ひとりで何でも出来ます』で突き進むには、相当の覚悟が必要だと思います。

そのため私は、いろいろな面で潔く負けを認め、技術的な面は私の力で足りることにだけ力を注ぎ、自分以外のクリエイターさんに依頼することで得られた時間は、クライアントさんとの関係作りに使うことにしています。

私の場合、フリーランスの仕事とは別に、企業のWebデザイナーとしての仕事があり、そちらはそちらでスキルアップの必要があったりもするので、常に勉強です。
その辺は、睡眠時間を削ることで調整しているのですが、私は元々あまり寝ない人間だということ、休みの日に寝溜め(科学的にそんなことが出来るのかはわかりません)することで、バランスを保っています。

何かと不規則になりがちで、不健康と思われがちなWeb業界ですが、どうかみなさん、お身体を大切にして、ご飯を食べて、しっかり寝て、健康的にお仕事をしてください。

案件の目的を明確にして作業を進めていくことで、ストレスは減りますが、スケジュール的に無理をさせてしまうことも全く無いわけではないので、時にはお母さんのように、クリエイターさんたちの身体を気遣うのが、神田式です。

いつも支えてくれる大切なクリエイターさんには、余計なことを考えず作業に集中してもらいたいので、快適な環境を作ることもWebディレクターの仕事だと思っています。
「どうしても!」と言われれば、子守唄で寝かしつけることも辞さないくらいの心意気です。