さて、約一年ほど前に起こった初音ミクの所謂Google8分事件辺りから、
Googleはストリートビュー問題をはじめ、結果としてネット社会のあり方について、
いくつかの重要な問題提議がされていることから、
僕はこのGoogleという会社に対して、大体1日に6時間程度の間
思案を巡らせるのが日課となっているので、
今では写真のようなどこにでもある公園に設置された砂場のフェンスで
さえもGoogleにしか見えなくなってしまった。
ところで皆様もご存じのようにウェブの世界では様々な広告が存在しています。
僕らが最も身近に感じるのは、取り分けアフィリエイトに代表される
成果報酬型の広告でしょうか。
ブログなどに商品のバナーやアンカーテキストを貼り、
読者がそのリンクを辿って購入すると、
一定の報酬額がバックされるというわかりやすい広告モデルです。
同じくブログをつかった新しい広告の形がここ数年登場しています。
今尚急増するブロガーを対照にした所謂「レビューブログ」がそれです。
これは、ある企業の商品の最新情報を会員登録済みのブロガーに一斉配信し、
ブロガーがその商品に興味を持った場合のみ、自身のブログにレビューを掲載し、
世の中にその商品の魅力を伝えようというもの。
別に商品を褒め称えなければならない、といった決まりはなく、
“自然に思うがままにあなたの文章“ で感想を書けばよいとされています。
そして記事が掲載されると、大体数百円程度の原稿料がブロガーに
支払われるという仕組みなんですね。
ブログを見た読者はその商品の事を知り、それをきっかけに
情報が口コミで広がって行く。
企業からしても、生の消費者の声を知ることができるし、
口コミによる宣伝効果も得られるというわけで、
新しいマーケティングの形だとされています。
建前と本質
成る程、こういったブログの使い方は広告という意味で新しいのかなぁと思うのですが、
このモデルにはいくつかの疑問点があります。
まず、記事を掲載するブログのユニークユーザー数が、
シビアには考慮されていない点です。
つまりブログの月間ユニークが10人だろうが、10万人だろうが、
基本的には同じ報酬額なんです。
加えてこの広告モデルだと、大手SNSの日記にも利用できるハズなんだけれど、
何故か大抵の業者がNGとしています。
理由としてSNSの場合は会員登録が必要なので、
一般の人に目に触れ辛いから、とされているのですが、
SNS利用者も700万人を超えているわけだし、
考えようによってはマイミクからの商品紹介なら読みたい気持ちになる人も
多い気がするのですが、ここも不思議なわけです。
答えは結局、このブログレビューの狙いはSEO対策なんだということになります。
口コミによる宣伝効果というけど、これはあくまでおまけ程度。
商品の噂が広まるとか、商品についての感想なんて実はどうでもよくて、
この広告モデルの本質はSEO対策における外的要因の代表、
“良質な被リンク” を稼ぐ為であり、
“自然に思うがままあなたの文章“ で感想を書かせるのも、
巡回ロボによるスパム判定を避けるためですね。
ならばこの手のブログレビューは必ずしも人に読まれなくても良いことになりますが、
唯一求められる読者がいます。それは巡回ロボということです。
ただただ巡回ロボに記事を読ませる為に、夜な夜なレビューを書く人々。
凄い時代です。
Googleウェブマスターツールで見るsoyuzproject.comの被リンク数は813。
![]()
一方、こちらは通常のGoogle検索ページ。
リンクコロンでの被リンク検索結果はたったの7件。
Googleは意図的にブログなどからの被リンクを反映させていない、
所謂Google8分処理をしていると考えるのが妥当かな。
つまり被リンクとして効果がある事を逆説的に認めている事になるのでしょう。
Googleもこのレビューブログを問題だと捉えている反面、
それをスパムだと認定するのは非常に難しいというわけで、
今後「読者不在のブログライター達」に対して、
どのようなアルゴリズムを持ってくるのか注目です。


